ウルトラコラム工法
建築物の強固な基礎づくりを実現する
新しいソイルコラム工法
ウルトラコラム工法は、セメント系固化材スラリーを用いる機械撹拌式深層混合処理工法です。独自形状の十字型共回り防止翼を有する掘削ヘッドを採用し、粘土地盤などで問題となる土の共回り現象による撹拌不良を低減。また、施工直後にコラムの比抵抗をミキシングテスターで測定し、撹拌状況を確認することで、高品質のコラムを築造できます。
ウルトラコラム工法の特長
- 独自の技術で撹拌率アップ
新開発の十字型共回り防止翼の採用で撹拌作業を効率化しました。 - 確かな品質管理
ミキシングテスター(比抵抗測定器)で撹拌状況を確認し、サンプラーで対象土質のコラムの強度などを入念にチェックし、施工品質を高めます。 - 多彩な改良形式を選択可能
目的に応じて杭形式(杭配置、接円配置、ラップ配置)、ブロック形式、壁形式など、さまざまな改良形式を選定できます。 - 小規模建築物にも対応
戸建住宅をはじめ、3階以下の小規模建築物の柱状改良杭工事にも対応できます。 - さまざまな現場に対応
施工現場に合わせて、小型クローラー式やラクタークレーン式、建柱車、バックホウなどさまざまな施工機械を選択できます。 - 幅広い土質に適応可能
撹拌効率が高いので、砂質土、粘性土、ローム、シラスなど、幅広い土質に対応できます。 - コラム径φ400〜φ1600mm
施工できるコラム径は、小規模建築物ではφ400mm~φ800mm、一般建築物ではφ500mm~φ1600mmです。 - 発生残土を低減
原位置土とセメント系固化材スラリーを撹拌混合する工法なので、発生する残土が少なく処理も容易です。 - 低騒音・低振動
周辺環境への影響を最小限に抑えることができます。
ウルトラコラム工法 概要

仕様および適用範囲について
適用建築物 | 小規模建築物 | 小規模建築物以外 |
---|---|---|
コラム径 | φ400mm・φ500mm φ600mm・φ800mm |
φ500mm~φ1600mm ただし、適用地盤がローム地盤の場合は φ1200mm、しらす地盤の場合は φ1000mmを最大径とする。 |
最大改良長 | 12m(当社施工最長8m) ただし、φ400mmの場合は4.5m、 適用地盤がローム地盤、しらす地盤の場合は、10mとする。 |
15m(当社施工最長8m) ただし、適用地盤がローム地盤、 しらす地盤の場合は、10mとする。 |
固化材配合量 | 300kg/m3 | 250kg/m3以上 (砂質土地盤の場合は150kg/m3)以上で配合試験による。 |
設計基準強度 | 900kN/m2(砂質土、しらす) 800kN/m2(粘性土) 700kN/m2(ローム) |
500~2000kN/m2 適用地盤がローム地盤の場合は 1500kN/m2を最大設計基準強度とする。 |
固化材 | 一般軟弱土用固化材 適用地盤がローム地盤の場合は、 一般軟弱土用固化材より高い 固化性能を有するもの。 |
配合試験による。 |
地盤調査 | スウェーデン式サウンディング試験 | 標準貫入試験 |
改良形式 | 杭形式(杭配置、接円配置およびラップ配置)、ブロック形式、壁形式 | |
適用構造物 | 建築物、擁壁および工作物 | |
掘削ロッド数 | 単 軸 | |
掘削撹拌機構 | 水平方向掘削撹拌機構 | |
共回り防止機構 | 共回り防止翼を十字に装備した本工法独自の防止機構 | |
掘削撹拌翼枚数 | 掘削翼を含め6枚 | |
施工サイクル | 1サイクル施工 | |
施工速度 | 1.0m/分 以下 | |
羽根切り回数 | 450回/m 以上 | |
適 用 地 盤 | 砂質土、粘性土、ローム、しらす |